雨の中のツーリング おすすめバイク装備と走るコツ
こんにちは、バイク乗りにとっての悩みの種といえば雨!!
ずっと計画していたツーリングの時や、出先で雨に降られるということもあるはず。
できれば雨の中でバイクに乗るのは控えた方がいいですが、それでも出かけたいときはあるでしょう。
この記事では雨の中でも安全にツーリングを楽しむために、ポイントや装備について紹介していきます。
参考になりましたら嬉しいです。
【目次】
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雨天時のツーリングで気を付けること
まずは雨の中、バイクで走る際に気を付けるポイントについてまとめました。
視界の確保
例えば時速80kmで雨の中をバイクで走ると、雨粒が時速80kmで自分にぶつかってきます。これ、実はけっこう痛いんです。
バイクの速度が速ければ速いほど雨粒が強くぶつかってくるので、目を守るためにヘルメットにバイザーやゴーグルは必須です。
また、雨天時はバイザー内やゴーグル、眼鏡なども曇りやすくなります。中でもフルフェイスヘルメットは特に。
くもり止めを活用したり、フルフェイスであればバイザーをほんの1cm程度開けて空気を通すことで曇りは防止できます。
体を濡らさない
雨の中のツーリングでは雨粒がバイクと同じ速度でぶつかってきます。
普通に歩いているときと異なり、服や体の濡れやすさは半端じゃないです。
体が濡れると、バイクの走行風が体表面の水分を蒸発させ、それが体の体温を奪っていきます(気化熱)。
これが繰り返されると低体温症といって、体の自由や判断力が大きく奪われ、バイクの運転に大きな支障を生んでしまいます。
同様に手が濡れると、かじかんでアクセルやクラッチの操作に影響が出ますし、足が濡れるのもかなり不快な思いをします。
安全・快適にツーリングするためにカッパ等を活用してできるだけ体は濡らさないようにしましょう。
カッパ類の装備は後述します。
自分を目立たせる
雨の中で視界が悪いのは自分だけではありません。
対向車も同様に雨によって視界が悪化しています。
ただでさえバイクは見落とされたり、距離感を誤認されて事故につながることが多いです。
視界が悪化した雨の中では自分(バイク)が見落とされて事故になる可能性が高いことを認識しておきましょう。
いつも以上に車間距離に気を配り、リフレクター等がついた装備を身に着けて対向車からの視認性を高めるなどした工夫が必要になってきます。
スリップに気を付ける
地面が濡れるとタイヤのグリップ力が下がり、マンホールなどの金属の床もすべりやすくなります。
雨の中ではカーブでもバイクをあまり傾けないようにして、スリップには十分気を付けましょう。
ほかにもタイヤのブレーキディスクが濡れているとブレーキの利きが悪くなることも忘れてはいけません。
バイクの急発進・急停車などの操作は控え、ゆとりをもった安全運転に努めるのが望ましいです。
みずたまりにも注意
雨が降ると必ず水たまりができます。
この水たまり、いくつかの状況が重なるとハイドロプレーニング現象といって、タイヤと地面の間に水が入り込み、バイクが浮いたようになり制御できなくなる現象が起きることがあります。
特に高速走行であったり、タイヤの空気圧不足といった状況下で起きやすいです。
常に水たまりで起きる現象というわけではありませんが、水たまりにも危険があるということは認識しておきましょう。
雨の予想・前兆にも気を付ける
ツーリング前にはだれもが天気予報を見るとは思いますが、出先で予想外の雨に降られるということもあります。
とりわけ高速道路のように移動速度が速いと予期せぬ雨に打たれて全身ずぶ濡れなんてことにもなりかねません。出先で雨に打たれない方法も紹介します。
雨雲レーダーを見ておく
日本気象協会が雨雲の動きと予想をHPで公表しています(https://tenki.jp/map/)
行く先で雨の心配が無いかなどは休憩中に雨雲レーダーをチェックしておくことで確認できます。
雨雲レーダーは結構便利なので日本気象協会のアプリをスマホに落としておくといいかもしれません。
対向車が濡れていないか
高速道路などで役に立つのが対向車のチェック。
もし対向車が濡れているなら、自分の進行方向で雨が降っている可能性があるということ。
そういうときはパーキングにバイクを停めて天気予報や雨雲レーダーを確認し、必要ならカッパを着てから再び出発しましょう。
雨対策の装備
次に雨のツーリングにはぜひ持っていきたい装備を紹介します。
小雨には防水ジャケットが便利
雨がすでに降っている状況なら迷わずカッパを着るべきですが、雨が降りそうで降らない、あるいはほんの小雨・霧雨程度だけ降っている、という状況がツーリングにはよくあります。
防水機能のあるライディングジャケットだと30分の小雨程度なら服が濡れるのを防いでくれるため、急な夕立やカッパを着るほどでもない小雨に対応しやすいです。
もちろん強い雨や長時間の雨にはカッパを着る必要がありますが、普段のちょっとした雨対策として役立ちます。
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カッパ
カッパはバイク用のカッパを使うようにしましょう。
カッパにはそれぞれ耐水圧といって、「雨の染み込みにくさ」の度合いがあります。
バイクは高速で走る分、雨も速さに応じてそれだけ強くライダーにぶつかってきます。
そのため、歩いているときに雨に打たれるのと異なり、それだけ強く服に染み込んでくることに。
自転車用や歩き用のカッパではなく、高い耐水圧のバイク用のカッパを利用するのはこのためです。
ほかにも、バイク用のカッパは乗車姿勢を想定して作られているため、ライダーにとって実際の着心地や使用勝手が良い場合が多いです。
というわけでカッパを選ぶ際に見るべきは、耐水圧と透湿性です。
耐水圧は「雨の染み込みにくさ」で、バイク用なら少なくとも10,000㎜以上を目安にするといいです。
一方、透湿性は「湿気を外に逃がしてくれる」性能で、透湿性があるとカッパを長時間来ていても服の中が蒸れず、比較的快適に過ごせます。
この2つがそろっているとカッパとして性能が高いですが、お値段もお高めに。
もし値段の関係で優先させるとしたら耐水圧です。耐水圧が無いと体が濡れてしまいます。
一方透湿性はなくても季節によってはそこまで不快にはならないので、なんとかなることが多いです。
具体的なおススメとして、カッパ(レインスーツ)で評判が良いのはバイク用品メーカーのGOLDWINです。
高い耐水圧と透湿性があり、多くのバイク乗りから支持されています。
リーズナブルなものを選ぶならワークマンがおすすめです。
ワークマンはバイク用品メーカーではありませんが、 バイク用のカッパを作っています。
この「BIKERS」は透湿性はありませんが、高い耐水圧で雨から守ってくれ、カッパ本来の機能は十分に果たしてくれます。
(リンクをクリックでワークマンHPが開きます)
グローブ
バイクの操作をしっかりするためにも手を雨で冷やさないようにしたいところ。
いくつかの対策方法があります。
レイングローブは定番
雨といえばレイングローブ!
バイク用品メーカーの各社が素材や作り方を工夫して雨でも浸水しづらいグローブを作っています。
特に高級素材ゴアテックスを使ったグローブは防水性だけでなく、蒸れにくさもあり、高い機能を有しています。
ハンドルカバーがコスパ最強
ハンドルカバーといえば防寒用品というイメージがありますが、ネオプレーン素材のハンドルカバーがあると手を濡らさずに運転することができます。値段も手ごろなのがありがたい。
防水グローブだとうっかり手首から水が入ってくることがありますが、ハンドルカバーだと手首まですっぽりと覆ってくれるのでその心配もありません。
見た目の好みはありますが、高速道路など長時間雨にさらされる環境では特に有効なアプローチといえます。
ゴム手袋なら省スペース
「あまり荷物を増やしたくない」
そんな人には医療用などのゴム手袋がおすすめです。
ゴム手袋をはめてから普段のグローブをはめることで、グローブは濡れても手は濡れないようにすることができます。
とにかくゴム手袋が省スペースなので、ポケットにも収納できてしまいます。
ただ手袋の中は蒸れることもあるので、快適さはあまり期待できないでしょう。
荷物をとにかくコンパクトにしたい人向け。
ブーツ・ブーツカバー
足元の雨対策には、
・雨に強く設計されたブーツ
・ブーツに被せるブーツカバー
の2種類がありますが、おすすめはブーツカバーです。
だいたいの人は予定していた日に雨が降っていたとか、ツーリング中に雨に降られたために、「しばらく雨をしのぐため」雨対策をすることが多いと思います。
ブーツカバーであれば十分足元を守ってくれ、晴れた時には折りたたんでしまっておけるので、お値段的にも荷物の大きさとしてもコスパが良いです。
防水バッグ
雨の中でも荷物が濡れる心配が無いようにしたい人には防水バッグ、防水リュックがおすすめです。
雨が降ると
「カッパを着なきゃ、ブーツカバーもいるかな?スマホを濡らさないようにしないと・・・」
といった感じに着るものや持ち物が濡れないか色々と心配してしまいます。
防水バッグがあれば少なくとも持ち物が濡れる心配はなくなるので余計な心配をせずに済みます。
バイク用のバッグを買う予定の方は防水目線で選んでも良いかもしれません。
コミネのリュックは防水ながら4,000円以下(アマゾン・2019年6月時点)と価格もリーズナブル。
リュックをシートに固定することもできるので、背負い続けて疲れるということも回避できます。
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雨の中走った後のメンテナンス
雨の中でバイクを走らせると泥汚れのほか、チェーンオイルが落ちたりと細かなメンテナンスが必要になります。
洗車
雨の中走ると当然バイクが汚れます。
サビの防止のためにも洗車などで汚れは落としておきましょう。
普段バイクは拭き掃除できれいにしているという人もいると思いますが、注意してほしいのはバイクについた泥汚れはこすらずに流水で落とす、ということ。
うっかり泥汚れを拭くと、砂利がバイクの塗装を傷つけてしまいます。
自宅にホースが無いときはペットボトルに水を貯めたり、小型のポンプを活用して、泥汚れは水で流しましょう。
チェーンに注油
雨のせいでチェーンオイルが落ちている可能性があるので、雨での走行後はチェーンオイルをさしておきましょう。
まとめ
それでは今回のまとめです。
雨での走行時には
・視界を確保する
・体を濡らさない(特に太い血管の通る所と手)
・対向車に視認してもらうよう工夫する
・スリップ、水たまりには注意する
・カッパは耐水圧と透湿性、価格のバランスで選ぶ
・走行後の汚れ・チェーンにも気を付ける
雨や風の強いときは迷わずツーリングを中止するなどして、くれぐれも安全最優先でいきましょう。
それでは安全で楽しいバイクライフを~。
初心者向けのノウハウの紹介
そのほか、ここでは紹介しきれなかったバイクの初心者向けのノウハウなどをこちらから紹介しています。
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